これから公共事業へ参入される方へ
下請工事を中心として企業を経営してきた会社が、将来のことを見据えて公共事業の「元請」を目指そうとすることは、経営者のみならず、そこで働く社員の方々にとっても、より大きなモチベーションが働くこととなるでしょう。社員一丸となって是非挑戦をしていただければと思います。
その際の参考になればと思い、思いつくままに次のようにまとめてみました。
T 公共工事を元請することのメリットとデメリット
A メリット(期待できること)
@地域貢献による知名度と信頼度の向上
・民間工事の受注につながる
・社員のモチベーションの向上
A利益率の向上
B前払い金の請求
・材料費等への資金繰りが楽になる
C努力次第で大きな工事の受注ができる
B デメリット(必要な覚悟)
@これまでより多くの費用が必要となる。
・適正な技術者の確保
・事務的な負担が増大することによる人の確保
Aこれまで以上に十分な運転資金の確保が必要
・経営者自身による銀行とのパイプ作り
・毎月の資金繰り状況の訂正な把握
・仕入先、外注先の適正な管理
Bこれまで以上に資材の管理が必要となる。
・適正な建設機械の保有とメンテナンス
・工事材料の適正な自己調達能力
U さて公共事業に参入するためにどうすれば良いのか?
C 大きく分けると3つの関所をパスしなくてはなりません。
@必要な建設業許可の取得
↓
A経営事項審査の受審
↓↓
B一般(指名)競争入札参加資格審査による認定
↓↓↓
発注機関からの認定書の受理
↓
営業活動の開始